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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成19年(2007年) 1月4日(水曜日) 貳
通巻第1659号
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欧米有数の年金ファンドが中国株に突入
資産を二倍にした投資信託も登場し、中国国内に夥しい株成金が誕生
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世界的に著名な「投資信託」(ミューチュアルファンド)が、昨年から中国株に焦点を絞り、巨額を投じている。
日本市場の頭越しである。
異常な株高にわきたつ上海と深セン、その余波� ��多大な恩恵にあずかるのが香港。
株高の原因は第一にバブル破裂懸念が肥大化した不動産投資からの撤退。この巨大なカネが、昨秋より顕著に株式に突入しているとみられる。
第二は世界的なドル安への不安によりユーロへのシフトが絡む。
第三に人民元切り上げ見通しに基づいて、当面の株式購入だが、仕掛け人はゴールドマンサックス、UBS、JPモルガン、メリルリンチなど欧米金融機関であることは判明している。
その実態はといえば、欧米金融機関、投資銀行が系列に運営させている投資信託が主流だ。
ブルームバーグ(07年1月4日付け)によれば、昨年の「中国ファンド」(投資信託の一種)で最大の稼ぎ頭はJPモルガンの「チャイナファンド」。じつに二倍の資産価値に増やした(32億ド� �)。
二位はベアリング香港(95%増)の27億ドル。
香港株式市場で株式公開(IPO)をなした中国工商銀行と中国人寿保険の最大の投資元は、フィデリティ(全米最大のファンドのひとつ)だった。
中国だけにおけるフィデリティ・ファンドの規模は45億ドルである。
当局は銀行の貸し出し利率を劇的にあげ、さらに銀行へ自己資金率を高めさせてきたが、こうした金融政策はなにほどの効果も上げていない。
投資信託への参加者は中国国内で5000万人に増加していると見積もられ、株長者がワンサカ誕生した。
32万人のミリオネアが登場し、270万人の米国とは比べようがないとはいえ、この「俄か成金」を狙ってグッチ、エルメス、イブサンローランなど世界のブランド有名店が陸続と 店開き。とくにルイ・ビュトンは日本より中国のほうが売り上げが多くなっているそうな。