先日、FRBのバーナンキ議長の「ドル安はインフレと原油高の元凶」発言がありました。

アメリカは口先では「強いドルは国益」発言を繰り返してますが、経済対策はまったくそれと逆のことをやってきたので、ほとんど「狼少年」状態でしたが、個人的には今回のバーナンキ議長の発言はひとつの転換点の気がします。

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僕は、これも個人的な意見ではありますが、アメリカの国力に対して現在のドル水準は安すぎるという考えです（特にヨーロッパ通貨に対し）。ここ数ヶ月の為替専門家の意見をみていいても、ドル相場の上昇という見解で一致してきたような感覚を肌で捕らえていました。

ま、短期的な為替は僕はまったくプロではないですが、長期的にはドル高に振れるのはある程度硬いかなとおもっています。

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アメリカの経済政策としても、昨年夏からの急速な景気の悪化を修正するため、短期金利を下げ、１）経済の活性化、２）ドル安を通じた輸出ドライブ、で経済の建て直しを計ってきました。ドル安・低金利に付随するインフレにはある意味、確信犯的に目をつぶってきましたね。

しかしながら、インフレ懸念による長期金利の上昇や、原油価格もバブル価格まで上り詰めた感があるので、これからはドル高に振らせても、支障がないと判断したのかなともおもいます。

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ま、なにをともあれ、ドルが高くなるかどうかは、アメリカ経済の信用が戻るかどうかに、かかっているでしょうね。昨今の信用収縮や金融危機はなんとなく小康状態だったり、経済成長率も統計的にはマイナスになっていません。しかしながら、アメリカ経済はまだ薄氷をわたっている状況に変わりはありませんからね、、、、　また、この発言時にもバーナンキ議長は、「最大のリスクは不動産価格がいつ底を打つか」だとも述べていますしね。